目次
1.仕事での失敗から学んだこと
2.どんな 状況でも正しい判断を下すためには
3.ブレない物差しを手に入れる
1.仕事での失敗から学んだこと
十数年前のことですが、独り立ちして間もないITシステムの営業マンだった私は、仕事上で大きな失敗をしました。
普段お世話になっているお客さまの組織内情報を、その親会社から聞かれたときに勝手に答えてしまい、後日お客さまに大目玉をくらいました。大規模な受注を控えた私は功を焦るあまり周りが見えなくなって、みんなにいいかっこして優先する順番をとっさに間違えたわけです。
私はしばらく出入り禁止になってしまいました。結局これが私の仕事人生で一番の失敗だったと言えます。あまりに経験不足な行為であり、今となっては絶対そのようなことはしませんが、そのときは自分のとっさの軽はずみな行為を猛省しました。
しばらく心苦しさや情けなさが私を襲いました。そして、二度とこのような思いをしないためにどうすれば良いかを考えた結果、どんな時にもブレない判断軸を自分のなかに確立していくことが必要だという結論に達しました。
同時にこの苦い経験から、自分の目指す像も明確になりました。売れる営業マンになりたいというよりもまず、正しい判断を下せる営業マンになりたいと思うようになりました。
2.どんな状況でも正しい判断を下すためには
当時、難しい状況でも即座に正しい判断を下せる先輩がちょうど身近にいましたが、そのような先輩に強く憧れるようになりました。そのような先輩の言動を観察していると、より広い視野で大局的に物事を俯瞰していると感じました。例えば、一人の営業マンである前に、一人の社会人であり、その前に一人の日本人であるというように、より大きな枠組みと立場で物事を捉える感じです。
また、とっさに判断が下せるということは、毎回その場その場で考えているのではないと思いました。その場の頭の回転が速いだけでは無く、常に普段から何が正しいかを優先順位も含めて物事を突き詰めて考える習慣がついているからこそ、瞬間的な判断が求められる時にも、自分の頭に蓄積されているいくつもの判断軸を取り出して、照らし合わせることで瞬間的な判断が可能になっているのではないかと考えました。
だから、私は、色んな物事を見たり聞いたりしても、自分だったらどう判断するかをシミュレーションしたり、判断するためにはどのような情報が必要かを考えたりすることで、普段から「判断軸」つまり「物差し」をより多く自分の頭の中に蓄えることを意識して練習するようにしました。
そして、細かい「物差し」は様々あるものの、優先順位の高い「物指し」とは、「より大きな視野で見て、より長い目で見て」正しい行動をしているか。ここがブレていなければ、長期的には営業成績にしろ人生にしろ結果がついて来るだろうと思って行動原理に定めました。
例えば、お客さんに一つの提案を行うにしても、「お客さんや自社にとってどう良いか」だけでなく、「お客さんのお客さん」であったり、ひいては社会全体にとってどんなメリットが及ぶかということを意識するようになりました。
3.ブレない物差しを手に入れる
このように仕事上の大失敗をきっかけに意識を変えたことによって、実際に数年かけて徐々に私の営業成績も良くなっていったと思います。少なくとも、何か失敗をしたとしても、心苦しさや情けなさに打ちひしがれて、長い間苦悩すると言った種類の致命的な判断ミスはしなくなっていきました。
だから今となって振りかえってみるとあの苦い失敗も神様が与えてくださった良い薬なのかなと思っています。
そして今、私はラプトさんのブログ(http://rapt-neo.com/)に出会って以降、自分にとって真の「物差し」は、神様の御言葉や聖書に書いている聖句なのだと考えています。神様こそが唯一絶対に正しい判断を下せる存在だからです。
この絶対基準である真の判断軸(=物差し)を手に入れて、研究して、身につければ、心苦しさや情けなさから解放されるばかりか、真の成功をも手に入れられると思って、藻掻きながら学んでいます。