
「この仕事は、本当に相手のためになっているのだろうか。」
会社員だった頃、私は自問することがありました。
自社の利益を追求すれば、顧客の利益が損なわれてしまう。
そんな「利益相反」に直面したからです。
もちろん、顧客や社会に役立っていると感じられる仕事もありました。
しかし、現実は理想ばかりではありませんでした。
その問題について社内で相談したときのこと。
「取れるところから、もっと取るべきだ」と言われました。
一方で私は、目先の利益を追い求めることは、長い目で見て会社の評判を損なうのではないかと考えていました。
そのため、自分の営業成績が多少下がっても、顧客との長期的な関係を大切にし、自分が適正だと思う利益に収めることもありました。
しかし、株主や経営陣が短期的な利益を重視する以上、社員である私一人が、その仕組みに抗うことには限界がありました。
別の会社に転職するか、自分で事業を始める方がよいのかもしれない。
そんなことも考えました。
また、個人レベルでの利益相反に悩むこともありました。
外資系企業だったこともあり、営業成績を上げることは、従業員一人ひとりにとって死活問題でした。
例えば、儲けを取り尽くした顧客は後任に引き継ぎ、すぐ数字を上げやすい顧客へと渡り歩く同僚もいたほどです。
一方の私は、できるだけ後を濁さずに顧客を引き継ぎたいと思っていました。
「自分には、この仕事は向いていないのかなあ」
そう感じることもありました。
それなのに、結局最後は周囲に合わせ、自分の成績や報酬を優先してしまうことも少なくありませんでした。
本当はこうした方がよいと思っている。
それなのに、いざとなると自分の利益を優先してしまう。
そんな中途半端な自分自身に、一番、嫌気が差していたのかもしれません。
そんな私が、その後、あるブログをきっかけに、神様が実際に存在することを知りました。
そして、その神様の御言葉を通して、それまでの常識とはまったく異なる生き方を知ることになったのです。
それは、自分のために生きる生き方ではありませんでした。
神様を第一に愛し、神様が愛しておられる人類のために生きるという生き方でした。
それを聞いた私は、目から鱗が落ちる思いでした。
それまでの私は、自分の利益を守らなければ生きていけないと思っていました。
しかし、御言葉は教えてくださいました。
自分の利益など考えなくてもいい。
ただ神様と人類のために生きればいい。
そのことを知ったとき、目の前が明るく開けていくように感じたのです。
もちろん、そう知ったからといって、すぐに生き方を変えられたわけではありません。
何十年もの間に身についた考え方は、簡単には変わらなかったからです。
頭では分かっていても、気がつけば、また自分にとっての損得を考えてしまう。
それでも、御言葉の示してくださる道こそが、私にとって大きな希望であり続けました。
御言葉に出会ってから数年後、私は信仰を持つようになりました。
ちょうどその頃、神様の不思議な導きが続き、会社を辞めることもできました。
そして今では、自分が望んだとおりに、小さな会社を経営しています。
(この経緯については、別の証に記していますので、こちらの記事もぜひお読みください。)
私にとって大切なのは、単に自分の会社を持てたことではありません。
仕事を通して利益を得ながらも、他人の利益を損なわない生き方を目指せるようになったことです。
そして、自分を守ることより、もっと大切なことに時間を使えるようになったことです。
幸いなことに、今の私は、自分の利益のために他人を害する必要がありません。
例えば、自分の事業では、相手が知らないことを利用して利益を得る必要がありません。
私は、仕事においても、人生においても、神様の前に正しくありたいと願っています。
まだ十分に実践できていないこともあります。
それでも、正しい生き方を目指して歩んでいくことができます。
このことだけでも、私の心は、まるで何かから解き放たれたかのように晴れやかになりました。
そして、以前のように、自分の中途半端さに嫌気が差すこともなくなりました。
それに神様は、御言葉を通して、祈ることを教えてくださいました。
神様が、祈りの力で他人にも利益を与えられるようにしてくださっているのです。
自分の力だけでは、人のためにできることには限りがある。
しかし、天地万物を創造された神様に祈り、依り頼むことができます。
神様が祈りを通して働いてくださる。そのことに、私は大きな希望を感じています。
最近、会社員時代の写真を見つけ、当時のことを振り返る機会がありました。
今になって思えば、あの頃の私は、自分の利益を守ることに心を奪われていました。
しかし今では毎日、人々の本当の幸せのために祈り、一人でも多くの人が真実を知って幸せになることを願って、インターネットを通して情報を発信しています。
以前の私なら、もっと自分のために時間を使うことを優先していたに違いありません。
写真の中の自分を思い返しながら、改めて感じました。
神様が御言葉と祈りを通して、私の考えや心を少しずつ変えてくださっていたのです。
自分を守ることで精一杯だった私が、今では人々の幸せを願い、そのために時間を使えるようになった。
その変化を思うと、神様への感謝があふれてきます。
これからも神様に祈りながら、人々の益となる生き方を少しずつ実践していきたいと願っています。
私に生きる道を教えてくださり、
愛と真理によって人類を祝福へと導いてくださっている神様に、
心から感謝して祈りを捧げます。